★作品名
「Live2Dモデルを1から作ってみた」
★作品説明
使用ソフト:CLIP STUDIO PAINT PRO、Live2D Cubism Editor、Live2D Cubism Viewer、Animaze Editor、Animaze、FL STUDIO、ゆっくりMovieMaker、AviUtl
制作期間:約2週間
新しいことに挑戦!CG分野編です。分かりやすいようにゆっくりボイス付きの動画作品にしてみました。
中学時代の友人がZoomでLive2Dのモデルを使って会話に参加していたことがきっかけで興味を持ち、Live2Dのモデルを作ってみました。モデルはこれまで描いてきたキャラクターの中で最も気にいっているものをチョイスしました(3年葵祭のイラスト作品)。
別にVTuberとして動画配信するつもりとかはないですが、せっかく作ったのでDiscordで通話する際にしばらくの間これを使って遊びたいと思います。
・動画の補足説明
基本的な制作工程は動画の通りですが、分かりづらかった部分や紹介しきれていない部分もあるので、補足的に説明します。
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・イラストソフト(Clip Studio Paint Pro)
まず、なぜレイヤーごとにパーツを分けるかについてです。Live2Dでは元絵を読み込んだ時に、レイヤー1枚を1パーツとして認識します。なのでもしレイヤーミスをしてしまった場合、例えば「左目をまばたきさせたいのに右目までつられてつぶってしまう」、「パーツを動かした際に塗りミスと思われる変な汚れが一緒に動いてしまう」などといった事態に繋がるので、レイヤーミスにはくれぐれも気を付けましょう。一応後からでも修正は自由にできます(イラストソフト側でレイヤーの修正をしてもう一度Live2Dに読み込ませる)。
また、今回はクリスタを使って説明していますが、使用するソフトはPSDファイルに変換できるイラストソフトであればなんでも大丈夫です。調べたところ、無料イラストソフトの代表格であるメディバンペイントでも変換できるようですよ。あと余談ですが今回モデル制作に使用しているソフトはクリスタ以外すべて無料のソフトです。 -
・Live2D Cubism Editor
パラメータをいじる前に行う下準備について丸々省略したので、簡単に説明します。
「メッシュ」:イラストを自由に変形させるために生成します。基本的には全てのパーツに行います。
「変形パスツール」:主に線で構成させるパーツを動かすことが得意なツールです。今回は「目」「口角」「眉毛」に使用されています。
「回転デフォーマ」:パーツを回転させる動きをさせたい時に役立ちます。今回は「頭の傾き」「右腕の動き」に使用されています。
「ワープデフォーマ」:主にパーツを立体的に変形させたい時に役立ちます。パーツの大部分に使われています。
このように、パラメータの編集を行う前に、パーツによって異なる下準備を施します。
また、Live2Dには有料のPRO版と機能制限されているけど無料で使えるFREE版があります。今回はFREE版を使って制作しましたが、解像度がほんのわずかに粗いのと、設定できるパラメータ数の上限が30しかないことぐらいしか気になる点はなかったので、本格的に細部まで作りこみたい!って方以外はFREE版で全然問題なさそうです。 -
・表情差分、特殊ポーズ
すごく雑に説明すると、以下の流れとなります。
1、必要に応じてイラストソフト側で表情・ポーズ差分用のレイヤーを用意し、Live2D Cubism Editorに取り込んだら専用のパラメータを用意する
2、Live2D Cubism Viewerで各表情・ポーズに合うようにパラメータを設定する
3、Animaze Editorに持っていき、動作確認を行う
4、Animazeに取り込むことで、パソコンのキー操作で表情の変化・特殊ポーズを行えるようになる
ぶっちゃけこれが一番大変だった。ネットの情報が少なすぎるんだもん。特殊ポーズに至っては上手く動作しなくて結局ボツになったしね。
ですがその分、表情差分は豊富に用意しました。動画では5パターンしか紹介していませんが、「苦笑い」「悲しい表情」「ヤレヤレ顔」もあるので8パターン、さらにハイライトの消失は他の表情と両立もできる(目をつぶっている系の表情を除く)ので、実質13パターンの表情に変化させられます。
(動画BGM:ジブン探し(昨年度葵祭に提出したオリジナルボカロ曲)インストVer.)